Old Blind Dogs "Live" (1999)

Old Blind Dogs

"Live" (1999)



オールド・ブラインド・ドッグスはスコットランドのトラッド・バンド。フィドルや笛がケルト色を醸し出す一方、音の肌触りはジャズ/フュージョンぽくもあるし、パーカッションは東洋ふうです。
「The Twa Corbies」や、「Bedlam Boys」(曲はニック・ジョーンズによるもの)は、トラッドの「アレンジ」というより、スティーライ・スパンのヴァージョンの、そして「The Cruel Sister」はペンタングルのヴァージョンの「カバー」というべきですが、そのような強烈な個性を誇示する元ヴァージョンとあえて四つに組んで、勢いで押し出してしまうところはたいしたものです。「The Cruel Sister」の中盤くらいからハードに盛り上げるところや、「Bedlam Boys」のインドふうパーカッション(私の耳には「祭りばやし」に聞こえます)とマンドリン、ギターのアンサンブルはたいへんかっこいいです。「Bedlam Boys」の切迫感のある演奏はむしろフェアポート・コンヴェンションの「Bonny Black Hare」を連想させます。

ところで、本CDには録音年月日の記載がないのですが(リリースは1999年)、このメンバーで活動していたのは、ウィキペディアによると1992年から1996年、1998年には中心人物であるギター&リード・ヴォーカルの人とパーカッションの人がいなくなってしまいます。演奏曲目からいうと1995、6年の録音ではないでしょうか。

本作トラック5、12はアルバム「New Tricks」(1992年)に、トラック1、10、11は「Close to the Bone」(1993年)に、トラック6、7、8、9は「Tall Tails」(1994年)、トラック2、3、4は「Legacy」(1995年)に、それぞれ収録されていた曲です。


1. The Twa Corbies (Trad.) 3:48
2. The Salmon Leap (Wilson) - Rip the Calico (Trad.) - Jenny Tied the Bonnet Tight (Trad.) - The Crooks of the Kingdom (M Grey) 5:17
3. The Bonnie Earl O'Moray (Trad.) 4:10
4. Malcolm Ferguson (MacLeod) - Finbarr Saunders (M Grey) 4:15
5. Bedlam Boys (N. Jones) - The Rights of Man (Trad.) 4:29
6. The Pills of White Mercury (Trad.) 3:34
7. Lay Ye Doon Love (Trad.) 5:20
8. The Barnyards O' Delgaty (Trad.) 5:37
9. The Buzzard (Hardie) 4:38
10. MacPherson's Rant (Trad.) 5:15
11. The Cruel Sister (Trad.) 6:58
12. Bennachie (Gin I Whaur the Gaudie Rins) (Trad.) 4:24

Ian F. Benzie: guitar, lead vocals
"Jonny" Hardie: fiddle, mandolin, cittern, backing vocals
"Buzzby" McMillan: bass, cittern, whistle, backing vocals
Davy Cattanach: percussion, drums, cittern, backing vocals

Recorded 'Live' at The Lemon Tree, Aberdeen
Produced by Kevin Key
Mixed at CaVa Studios, Glasgow by Steve Lawrence
Mastered at Paw Paw Studios, Glasgow


オフィシャルサイト:
http://www.oldblinddogs.co.uk/
ウィキペディア(英語版):
http://en.wikipedia.org/wiki/Old_Blind_Dogs
楽曲「Bedlam Boys」(Boys of Bedlam)について (Mainly Norfolk)
http://mainlynorfolk.info/nic.jones/songs/boysofbedlam.html


「Bedlam Boys」。アルバム(「New Tricks」)ヴァージョンとライブ・ヴァージョン。

こちらは2010年の映像「Bedlam Boys」。本作とはメンバーがだいぶ入れ替わっています。